葉脈
灰泥軽茶

山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう

生き物たちの
生命がとくんとくんと
リズムよく流れてきて
私はさかれてほぐされ
丸くて柔らく
ころんころんと
緑の中を遊んでいると
冷たい風が吹き
ちょっと浮き
くるくる回転
くしゅんとくしゃみ

鳥肌の私が居て
そそくさと服を着こむと
全身に血が巡り
赤く染まり
暖かい心地になる




自由詩 葉脈 Copyright 灰泥軽茶 2015-02-01 22:33:48
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