名探偵 アンドレ・不二夫
花形新次

ムガベくん
なんだい、アンドレ
どうもこれは殺人のようだね
まあ、胸にナイフが突き刺さっているからね
ムガベくん、きみの洞察力はその程度のものかい?
そういうからには他に何かあるのかね、アンドレ
そのナイフに見覚えはないか?
どれどれ、あっ、こ、これは!
そう、このナイフは今朝さっきまで
きみがフライドエッグスを食べるのに
使っていたものだよ
な、何故、僕のナイフがここに?
ムガベくん、まだ分からないのかね
これは私が家からもって来て
そこの死体に突き刺したんだよ
な、なに!何故そんなことをしたんだ、アンドレ!
何故って、盛り上がるじゃん
バカ!そんなことしたら
レストレードに怒られるからな!
えーっ、いやだあああ
抜くからさ、縫って、ね、縫って!
医者でしょ!早く!
うーもう!面倒くさいなあ!


自由詩 名探偵 アンドレ・不二夫 Copyright 花形新次 2015-01-19 19:06:26
notebook Home 戻る