無花果
もっぷ

そのいざないにわたしは応えた
いまがそうなのだと

待っていたのは
鉛の、枝折りのようなものだった
視えていても
 視えていても
  視えていても

Ka-san Ka-san Ka-san
ひらがなにならない理由を
知るすべもなく
To-san To-san To-san
カタカナにも漢字にも変換不能の
可哀想な欠陥品だった

いまがそうなのだと、



自由詩 無花果 Copyright もっぷ 2015-01-01 10:56:32
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