点と点が線になるだの喚くのはもう辞めにしてくれないか
北井戸 あや子

まったくふざけた存在だ
おまえという奴は
目玉焼きに何故そんな奇っ怪なものをかける
おまえは味付けだとのたまうが
行うそれは紛う事なき冒涜だ
産声をあげることすら叶わずにヒビ割られ
熱したフライ鍋でしこたま焼かれた挙句
その果てこの様に汚濁されるのだから
そう私が口にすれば
おまえは、これは無精卵だ、と
鼻で笑い飛ばすのだろう
まったく
アタマからふざけているな
おまえという存在は
おまえという奴は
さっさと作り上げたその変なモノを
薄っぺらの腹に仕舞ったらどうだ
そうしたところで
おまえが
薄っぺらに腐りきったふざけた存在である事実は
変わりようも無いけれど

……私にもひとつ言わせてくれ
食事の時くらい、真面目に口を使ったらどうだ

一人で食べる晩御飯
窓硝子に映る
出来損ないのナンセンス


自由詩 点と点が線になるだの喚くのはもう辞めにしてくれないか Copyright 北井戸 あや子 2014-12-27 04:19:23
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