「春が一番好きだからです」 2014.12.24 (一二首)
もっぷ

静かなる独りのイヴをむかえおり部屋の冷気が骨をいたぶる


友人との今朝のメールで燃えるごみ無事に捨てたとイヴの報告


ほほ冷える耳が悴む指先が出るミトンして作歌の聖夜


いろいろと誓うところがありましてイヴのケーキはデビルとレアチーズ


眩暈眩暈かなしいまでに空っぽのお財布かかえ誰も知らない


肩までの充分なまでの温かなお湯に肩まで浸かってみたし


読書とかもう無理なんです無理なんです銀河鉄道銀河鉄道


置いてきたあの日の少女のあの瞳じっとみている私のいまを


ユニクロのオンラインストア覗きたし満ち足りていて不足ないけど


友人よわかってほしいことがある君は優しいだから言わない


クリスマスリース六年ぶりの部屋イヴの独りにひと時の夢


春を待ついまが一番大好きです春が一番好きだからです



短歌 「春が一番好きだからです」 2014.12.24 (一二首) Copyright もっぷ 2014-12-24 09:15:26
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
エチュード『_〆Luu*』