しわぶきとなみだ⑧
信天翁

       冷血漢なしののめに
 よだれを垂らすカーテンを開ける
   おいぼれきったおひとりさま

  「時」がうつつを抜かしていた
  「空」はうつつに拡がっていた
「風」と「光」をごちゃまぜにして

 あゝ にびいろの「むらぐも」よ
     遥かな虹はみえましたか
   微かな片影がわかりましたか


自由詩 しわぶきとなみだ⑧ Copyright 信天翁 2014-12-19 20:44:49
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