煙雨

皐月の車窓に狡さだとか我がままだとか昨日までの自分を置いて何を頼りに隣の席は空っぽ温もり散歩は出石で雨漏りもて余す七皿の満腹逢瀬を重ねて孤独を詰めば城跡の城壁雨は無情夢幻よ明日は煙る天の邪鬼それでも

それでも泣くもんか




自由詩 煙雨 Copyright  2014-10-30 22:58:22
notebook Home 戻る  過去 未来