街はずれの譫言(四)
信天翁

         加齢にせきたてられ
          老化にさいなまれ
      しののめの 青いひかりも
           知らず 解らず
     レム催眠に 翻弄されている
 おらが 真夏の 赤いゆめものがたり
 赤面のリグレットが 呟くかのように
 黒衣のカルマが うそぶくかのように
  そうだ きっと転倒しちまったんだ
   深夜の霊魂と 真昼間の肝胆とが
おゝ 切断されたんだ 重かった期待は
あゝ 焼却されたんだ 厚かった緞帳は


自由詩 街はずれの譫言(四) Copyright 信天翁 2014-10-24 22:30:51
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