【金木犀と夕焼け】※題名無茶ぶりより
ハァモニィベル

無数の瞬間瞬間を
音もさせず
かき消していく
静かな雄大な


半ば朽ちかけた美の前に
見上げると
人びとは立っている
感じられるのである。

響く鼓動を耳に
溢れる体温を頬に
確かめながら
きみは、
「そのままでいて」
そう言って強く
「やさしい背中」
そう言って突然
「どうして?」
そう訊いたね最後に

いま、そして
あのときの君が、
どこまでも
香る
この夕焼け

見つめながら
僕は立っている
感じられるのである。
金木犀が二度咲いたのを。

いっぱいに咲いたオレンジの
ある日突然の無数の
静かな小さな花が

いちめんに匂うのを。

花が散り
散った花びらが
あたり一面を
オレンジ色に染めていた。






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題名無茶ぶりリレーより。
ちゃきさんのお題に応えて
書きました。




自由詩 【金木犀と夕焼け】※題名無茶ぶりより Copyright ハァモニィベル 2014-10-22 21:41:51
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