ざつ、おん
楽歌

ノイジーノイジー君が好きだと
洗濯機の渦中で叫んだ想いを
真っ白に漂白して
少し淫らな匂いだけつけては
くるり、世界、反転させて
まみれてしまえ

せつないような言葉だけ 集めた、押し花の栞で
なんとなく手にとった本棚の一冊

隙間に差し込んで

ちらっと、

目についた言葉を
五行目くらいに混ぜて群青
そらのあおさを抱きたい夜に
あかいあそこに舌を這わせていたい
まっくらでもいいから堕ちて
すすきの、こんじきの穂波
ざわわ、駆け抜けて回想録
忘れていくメモ書き
机の上でひらひらと主張
スラップするような手首の捻り
とびらを開けてアイデンティティー

見上げればさよならだけが
しゅるりら、耳を澄ませば
一瞬で捕まえてみせた言葉たち
行き先、未定。嘘。

勝負下着で逢いにこいよ

うそ。


脱ぎ捨ててノイジーノイジー


自由詩 ざつ、おん Copyright 楽歌 2014-10-17 11:52:21
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