YOFUKASHI
やまうちあつし
タクシーがなければ 馬に乗って帰るといい 真夜中のどこかに 青白い馬が潜んでいる 二人乗りだから 相棒を見つけて 飛び乗るんだよ 鬣をつかんで しっかりと 離さないで
高速道路など 使うまでもない 夜には 昼間と違う 道路が開通 目を瞑って 風の音と 蹄の音を 聞いていれば すぐに 知らない街角 家に帰るつもりが またしても 寄り道
馬の鬣には 星屑がたくさん まとわりついていた まるで水滴のように きらきらと 光って見えた たった二人の 少数民族 盗作の街並みに 消えてゆく
自由詩
YOFUKASHI
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やまうちあつし
2014-10-03 12:36:05
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