とろける脳
瑞海

ワンルームマンションの一室で
カーテンを締め切って
電気も消して
簡易プラネタリウムつけながら
大音量で
エレクトロニック聴いてる

目がしぱしぱして
赤 青 緑に
部屋が点滅し出す
ベースの音が
鼓膜切り刻んでいって

シンセサイザーの音が
脳に刺さって
少し赤くなった脳脊髄液が
耳から垂れて 床を満たして

ああ…
と溜め息ついたら

夜が始まる


自由詩 とろける脳 Copyright 瑞海 2014-09-29 00:01:57
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