未来の私 過去の私 底の時の反応はいつも同じだった 偶然の出会い
陽向
似た者同士の女二人 未来からやってきた
別々の未来からやってきたが
よく見ると お互い 自分自身だと気付いた
出会ったのは公園 二人ともあの頃の別々の彼と一緒にいた
時間は歪んで 過去も今も未来も分からなくなった
共通していたのは お弁当を作っていたこと
相手が自分自身だと気づいているのに
声を掛けられない二人
彼はどうしたの? と聞く 彼はどうしたの? と聞く
うん うん お互い自分を見ながら 同じ反応してるわと思った
それは過去を見ているようだった
それは今を見ているようだった
こんな人生だったら もうやめてしまおうか と
過去も今も 未来の私も思っていたんだ
光は破れるんだよ 破れて中から闇が湧きだすんだ
その時に輝きがより一層ひき立つんだけどね
でも それに耐えられる人はあんまりいないのさ
憐れだと思った 自分自身を見て 相手もそう思うのだろう
遠くから見ても 近くから見ても 私は私だという事
私を私は許さないままに 私は私に構われたいのです
二人は未来へ帰っていった 一言も話さないまま
なぜかというと 今の私と無性に話したくなったからです