Into The Bluesky
りゅうのあくび

純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
峰々を越えていく
音も鳴らずに稲光だけ
消えていったBluesky
なくしていた蒼い眼鏡が
見つかりました

ふと地球を哲学していたら
乾いた空気に
さんさんと
陽射しだけがきらめいて
かすかに風が吹いていたBluesky
なくしていた蒼い帽子が
見つかりました

現在がなくなると
過去だけがふえていく
未来の空色には
見慣れない風景が
再び広がりながら
晴れ渡っていたBluesky
なくしていた蒼い時計が
見つかりました


自由詩 Into The Bluesky Copyright りゅうのあくび 2014-09-14 17:19:50
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Breath of Fire Dragon