戦う
ドクダミ五十号

までも無いのです
のでも無いのです
わたしとあなたの
共通を探すまでも

「汚い世の中だなあ」と
君は嘆いて
「汚いからこそ抗う」と
僕は言うの

争いに何も価値をみない
抗いと争いの果ての果て
結局は倒すべきは自分だ

そこまで辿り着いたのは
君の言葉があったからさ
崩れやすい岩肌だからね
慎重にもなつてしまうよ
「そこじゃないよ」との

言葉に清いも汚いもありゃしない
単に一つの手掛かりなのさ
己の身を頂きに運ぶ為の

一つの頂きの光は
次の峰のそれと同一じゃない
ひばりが子を守るに
高く地上を離れる様に
遂に最終だとせぬのであります

到達点が無数
目眩を覚えるけれど
それが真実だろうね

わたしにもあなたにも


自由詩 戦う Copyright ドクダミ五十号 2014-09-09 23:14:43
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