黄昏よ
未有花

さよなら さよなら
季節は足早に過ぎ去って行く
あの頃の思い出も見上げた空の色も
今では遙か黄昏の彼方に

黄昏よ
いつの日もおまえはそばにいてくれたね
どんな時もその光に包まれれば
深い悲しみさえ解けて行くような気がした
ひとときの癒しに救われてまた
明日へ向かって歩き続けることもできた

だけど今こんなに
ひとりぼっちを感じるのはなぜだろう
いつでも淋しさを抱えて生きて来たけれど
足もとがおぼつかなくて
まるで砂の上を歩いているよう

黄昏よ
このどうしようもない悲しみを癒しておくれ
涙が止まらなくて
オレンジ色の空がだんだん滲んで行く
泣きたいだけ泣けばいいさ
きっと悲しみも涙と共に流れて行くだろう

さよなら さよなら
季節は新しい風をつれて来るよ
気が付けば秋の気配に包まれて
思いは遙か黄昏の彼方に

振り返らずに歩いて行こう
黄昏よ
今日も見守っておくれ
明日へまた一歩を踏み出そうとしている私を


自由詩 黄昏よ Copyright 未有花 2014-09-03 09:34:14
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夕暮れ詩集