「7月の血」
宇野康平

7月の血が蒸発する。

溜まっていたのは不満であり震え。

大勢の足踏みに恐怖した夜。

涙ながら掴んだ女の一声だけが

美しかった。


自由詩 「7月の血」 Copyright 宇野康平 2014-07-22 02:25:06
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