悲しみに暮れている
吉岡ペペロ

秋も冬も春も

歩いたね

五月も梅雨も

歩いたね

生き物たちが

呆気にとられて

悲しみに暮れている


ひとが生まれるということは

たぶん津波にのまれることに似ている

ひとが死んでしまうということは

たぶんそれを目の当たりにすることに似ている


秋も冬も春も

歩いたね

五月も梅雨も

歩いたね

生き物たちが

呆気にとられて

悲しみに暮れている








自由詩 悲しみに暮れている Copyright 吉岡ペペロ 2014-07-21 13:39:00
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