morendo
黒ヱ


「今さ」

肌の熱引きだけを 歩の進めのまま配してた
手を繋ぎ 歩いていた 
夜の中 転々に注ぐ 光の滝を目指して

何かがいても 何もいなくても 嬉しかった
無邪気に 無機質に ただ嬉しかった

いつから 当たり前でなくなってしまったのか
進み行き もう後戻りが見えないところまで 
来てしまい 行ってしまった

「それは宝物」

悲しく思う 悔やみを抱く
何をも 正しく経て来れていないように思うよ

それでも きっと
あなたは 優しく抱き寄せてくれただろうから

つらいよ


自由詩 morendo Copyright 黒ヱ 2014-07-19 08:29:55
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