そっと生きる
猫の耳

もうずいぶんと泣いてないような気がするけれど、私は幸せなのだろうか。
いつでも満たされない気持ちと不安を抱え、
ずっと息を潜め、静かに静かに暮らしているけれど、私は幸せなのだろうか。
わかんないね。
わかんないんだ。
一番最近笑ったのは、いつだったろうか。

心の満足なんて、果てしない欲望のようだし、どこかで線引きできる代物とも思えない。

たった一瞬の光のような出来事で、幸せと感じる事もあるし、
重く長い鈍痛のような出来事で、不幸のどん底にいるように思える事もある。

選び取り、感じ取るのは、自分の心次第だけれど、
いつでも何にでも、些細な事にも喜びを感じ取れるほど、
私の心は真っ直ぐじゃないんだ。

ただただ、
傷つきたくなくて、そっとそっと生きているだけなんだ。


自由詩 そっと生きる Copyright 猫の耳 2014-07-12 23:24:07
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