小仏峠 「KOBOTOKETOUGE」
淡々蓮符

「KOBOTOKETOUGE」 
            kに

慎みのある 言葉を交わし
慮り、 

意識的に 
無意識に 
知らず 
知らず  

繊細に 距離が 測られ
いとおしみ 憧れ
均衡が 保てれていた 幾年月.......。

失う怖さと 告げてしまいたい 
破滅への 葛藤

たった一度の、貴女(アナタ)との 甘美な 山歩き 

満開の山桜と 
春を謳歌する 番の小鳥たちの鳴き声が
別れの唄に なろうとは 

メフィストめに 謀られたか?

若返ったように 化かされた

言葉にする 筈も なかった
積年の思い 
憧れの記憶の 断片たち

慎みを失い 独りもがきはじめた

端(ハナ)から 自信などなかった 

少し近く 遠い ひとだった

情念の暴発 言葉の暴走
慎みのない 「真実」「真実」 

もがく言葉の渦に 生まれかけ
言葉の中で 消えて行って仕舞った



自由詩 小仏峠 「KOBOTOKETOUGE」 Copyright 淡々蓮符 2014-07-03 01:33:30
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