一人独り
凍月



僕以外人のいない
この無人島で
僕は一人だ

見えるものは木と海と
空と白い雲
そして広がる砂浜と
影という名の僕

波の音が聞こえるはずが
何故だか聞こえない
風に木は揺れているのに
僕は風を感じない


意識は戻り
聞こえる喧騒
慣れてしまった
変な匂い

大勢の中に
浮かんでる
無人島は僕か



自由詩 一人独り Copyright 凍月 2014-06-28 20:47:10
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