かなしみとゆがみに寄せて
うめバア

かなしいことがあるのだ
だから黙っているのだ

言えないことがあるのだ
だから扱いづらいのだ

当然の怒りを、されど我慢しているのだ
きっと理解してもらえないのだから

どうにもならないとわかっていても
何度もそこへ、立ち戻ってしまうのだ

感情を、消し去ることでは解決されないと
とうの昔にわかっているのだ
でも、解決方法が見つからないでいる。

言葉が絡まり合ったままなのに
その上に、新しい言葉が降り積もり
また絡まりをつくる

絡まりは、新しい絡まりの元になり
いつしか勝手に絡まりが増殖し、自らの境地をつくり
息を潜めて、私の体をどんどん食べ始める
だから私は、いつも「助けて」と叫んでいる
怖くて、不安で仕方がない。

最初の結び目はどこなのだろう
ゆっくりと、ゆっくりと時間をかけて
丁寧にたぐっていかなければわからない

固くなった結び目をくぐり抜け
暗い道を歩いて見える先に
何があるかもわからずに
それでもまだ、歩き続けている



自由詩 かなしみとゆがみに寄せて Copyright うめバア 2014-06-24 10:49:00
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