生け花
たまのす

卵色の嘘で塗られた部屋に住む
少年のつむじは左巻きらしい

枯れない生け花の蜜を食べ
彼の呼吸を生け花は欲した

外からの音が
クルミ割りだろうが
目覚まし時計だろうが
水爆だろうが

彼は知らない


自由詩 生け花 Copyright たまのす 2014-06-23 01:33:49
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