しっけ
04




なつにとりのこされた
しもばしらの形の土は、
軒上からこだまする足音が傾く余りに

普通の土に崩れるかしら

と春終わり頃から茶色くかさかさ考えて



(ご覧のようにつるつるで 忙しなピンクの腫れぼたまぶた 口はぎゅうんと開くから 今すぐごっくり片付けて おまえは糧になるのさ)



赤子の土竜に謂れ吸取られた水分 今や雲か地球の裏側




自由詩 しっけ Copyright 04 2014-06-19 02:02:34
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