パーソナルレイン
そらの珊瑚

この雨が四十一度であったなら裸にシャボン蛙はうだる

いたるところにまち針をしるしておけば明日はそこから

淡い虹ふりむけばもう消え失せてことごとく逝く春も逝く

下敷きに静電気下書きに尖った鉛筆下を目指す私の雨

いつの日か手放すことのかなしみを集めて慈雨を育てている人

エリザベートのものがたりまつわる人の雨のみづうみ



短歌 パーソナルレイン Copyright そらの珊瑚 2014-05-26 11:04:08
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夢見る頃を過ぎても(短歌)