あおば

               140518   
大麦の採り入れはまだか
田植え機がせせら笑いながら
農道を走ってゆく
遠望する俄か青年は
運転する男の顔が判別できない
それほど遠方の出来事になっても
いままだ気にしないではいられないのだと
麦秋の暑さに備えている
麦が刈り取られた後には
何が植えられるのか
記憶をたどっても想起不能の
コンバイン稀の輔と呟いた


自由詩Copyright あおば 2014-05-18 00:03:50
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