世界
加藤泰清
とろける 世界では
みんなとろけた
暑くて暑くてとろけてしまった少年
あまりの美人の魅力にとろけてしまったサラリーマン
舌がとろける本マグロの中トロ
みんな とろけて しまった
だれかが
「こんな世界でいいのか!」と
叫んだ(実はオレだが)
だれもその声に足を止めることなく
とろけて いった
オレもとりあえず
とろけて みた
とろけるような夜が過ぎて
今日は くだける 世界だった
骨がくだけてしまった少女
(省略)
(省略)
みんな くだけて しまった
だれかが
「こんな世界でいいのか!」
と叫んだ(実は親友のツヨシだが)
だれもその声に足を止めることなく
くだけて いった
ツヨシもとりあえず
くだけて いた
くだけるような夜が過ぎて
今日ははじける世界だった
(省略)
(省略)
(省略)
(省略)
(省略)(実は××国の(省略))
(省略)
オレはふと気がついた
「なんだこの世界は!?」と
オレはオレが
世界によって流されてることを
初めて知った
(だからといってどうしたというわけでもないが)
はじけるような(省略)
(省略 省略)
(省
省略
省略
省略
省略 (実はオレだが)省略
省略
省略
省略
略)
オレもとりあえず
いじけて みた
オレはふと気がついた
(省略)(少目 田各)
(省略)
(だからといってどうしたというわけでもないが)