ポピーが裸になっただけのこと
朝焼彩茜色

昨夜の雨で オレンジ色のポピーのドレスがシトンッと落ちていた
残念の刹那 日常に戻されるポピーに泣く人も数えられるほど存在か・・・

人間って 心って 花を見て何を思う
ポピーが裸になっただけのこと
茎一本 佇みに佇み貫いた 儚い人差し指 

 天を指す

思いの刹那 日常に戻される 戻りたいから いつもの散歩道
昨夜の雨で オレンジのポピーのドレスがシトンッと落ちていた
 
 地面に

残念の刹那がチクチクする 
日常が癒しに風になる 少し生ぬるい

ポピーが無言だっただけのこと
けれど 天は見ていたと思う

佇みに佇み貫いた 立派な背筋と
私の心と


自由詩 ポピーが裸になっただけのこと Copyright 朝焼彩茜色 2014-05-15 17:25:55
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