休息・・・
tamami

鬱蒼とした森からようやく抜けたのに
まだまだ長い道が続いているかのよう
曲がっては曲がり1本の道だけなのに
この道はどこまで続いているのだろう

明けては暮れまた明けては暮れてゆき
誰一人で会うこともない長い道のりに
絶望の闇だけが漂い囲んで押し寄せる
突き当たりはまた鬱蒼とした森に続く

もう道は何処にも見えずこの森を越え
この森を過ぎればきっと明るく開けた
場所に出ることが出来るかもしれない
儚い小さな望みでも歩き続けてみよう

疲れたら休み横たわる木に腰を下ろし
喉が渇いたら木の葉の雫を口に含ませ
空腹を覚えたら木の実を食べて歩いた
せせらぎの音で小川を見つけ微笑んだ

足を止めた川沿いを歩いて行くと湖が
見え一面に視野が開け陽の光を浴びた
湖面は風にさざ波を立てて輝いていた
この場所で暫し疲れを癒し横になろう



自由詩 休息・・・ Copyright tamami 2014-05-13 03:50:00
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