できるだけ温かく
しんおん、

できるだけ温かく

あなたを、産んで

できるだけ温かく

あなたをくるんだ

できるだけあなたの未来を願って

あなたの心音に耳を傾けた


きれいなものばかりではないよね

きっと

傷付くことも経験して

あなたは大きくなるのでしょう



世の中が嫌になったら

母さんを思い出して


こんな生きづらい時代に産んでごめんね。


心が荒んだら

できるだけ優しい人を探して

あなたの渇いた心に

再び水が流れますように


小さな手に

抱えきれない荷物

沢山持たせたね


いつか、あなたは産まれたことを

後悔するかもしれない



でも、
母さんは、あなたが産まれるまで何もなかった


あなたが産まれて初めて


世界が優しく笑ったの

幸福だなって思えたの


つたない言葉でごめんね

母さんばかり幸せでごめんね


母の日は、母になれたことを

感謝する日なのかもしれないね



しんおん、














自由詩 できるだけ温かく Copyright しんおん、 2014-05-11 20:43:12
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