五月は 人が たくさん死ぬのできらいです。
御飯できた代

五月は 人が たくさん死ぬのできらいです。

 ほら、あの人
  むかし
   わたしのあたまをこづいてわらっていた つりめがちの 白い顔
    (彼女は大きな輪っかのうえ 飛んでいって 帰らない)

 ほら、あの人
  むかし
   のれんごしに かおをだした まんまる二重の 四角い顔
    (彼はからっぽの箱のまえ 追い詰められて 目を閉じた)

 ほら、あの人
  まいにちとおる みちで みんな なかよしだったから
   (橋の始まり 逸れて お花がきれい)

あったかくなってきて
 (でんしゃのったっていいよ)
てんとう虫も飛んでる
 (くるまにのったっていい)
あったくなったから
 (そとにでて さ)
ちょっとアイスクリームなんか
 (すきなひとにあうのもいい)
たべたりとかね
 (でも天国にいくのはいやだよ)

ほら、気をつけて ね。


自由詩 五月は 人が たくさん死ぬのできらいです。 Copyright 御飯できた代 2014-04-21 01:33:56
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