2009
ゴースト(無月野青馬)

2009は
僕にとって
特別な意味を持つ数字だ
2009年
僕は
活動を始めた
産まれたての子牛のように
膜を破りながら
2009年
君もそこにいた
君もそこにいたのに
僕には見えなかった
君の活動が見えなかった
僕は僕なりに
(偏っていたのかも知れないけれど)栄養を摂取して
だんだんと成長していった
だんだんと成長していったんだ
視界も拡がって
耳もソナーになった
RiRiRiと鳴る
未生の声も聞き取れたんだ
洞察も少しずつ出来るようになって
あの謎の、ピラミッド型の、建造物の中身を推理したりした
君と話すことは
僕の推理を助けた
君は優れた先達だった
ピラミッド型の謎の深みの中で
中野で
君と2009回
回線を開いて
小高い丘から
2009階への階段を昇ったり降りたりして
映画よりも映画になりたい
君になら
2009回
血を捧げ
君となら
2009回
人間を辞めてもいい
真実に辿り着けなくていい
もしも
地球最期の日になって
浜辺に君と横たわっているとしたら
気持ちわるいって言われるよりも
気持ちいいって言われたい





自由詩 2009 Copyright ゴースト(無月野青馬) 2014-04-17 18:54:56
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