ある旅路
ねことら








やさしさは省略された
ふりかえれば風速の弱い地帯
簡潔な救護をあずけた
そこかしこの明るみは
ひとつ、ひとつ、きみのなかに
重みを持っていく


ひとは、かげは、おもいは
どうして希望は複層的な匂いのなかに
ひとすじの線として
きみを、思いがけず
まえへとはこぶ
とうといエンド
めいめつした、数式でつくられた
花を置いた
とうといものにぐるぐる巻きになって
ないている、
わらっている、


electric garden
摘みとり、こぼれゆくものへ
ありようをわすれても
その、ただしさをおぼえていよう


雨は、シロップのように甘ったるく
せかいは、なんども洗われて
ふるえるほど、すべては
美しいのだと
















自由詩 ある旅路 Copyright ねことら 2014-03-31 21:54:12
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