義務とノルマ
あおば

               140318

のろまなびるまなどという呟きが聞こえるので思考を中断、先へ進む
遂行するのはノルマ
のろまな奴では達成できないからその後ろには懲罰が手ぐすねを引いて自分のノルマを果たそうとするだけだ
義務は麦と同じように少し甘さが不足するなぁと思うのはおまえだけだ
義務を果たそうとして過労死する人だってたくさんいるのに
奄美が不足するから麦はイヤだというのならば
国境を越えて琉球に渡りサトウキビを栽培すればよいだろう
優等生の提案でぼくらは船団を組んで海を渡り占拠した
鬼ヶ島の伝説を流布させた
ゴム人間は登場しないが
吉備団子を振る舞う美少年の主人公を創りあげる
人間扱いされない家来達も義務とノルマを果たしたのだろう
攻め急いで島の断崖に辿り着いてしまったので
猿と蟹と柿の木の話を仕上げるのは明日のノルマに取っておくのろまな僕の義務的な焦燥感が家来になっても生き延びようと考えるのだろうか
人間は一人いれば十分だと考えさせられた義務的な夕刻
ニュースの後の番組は美しい海を撮してばかりいる。


自由詩 義務とノルマ Copyright あおば 2014-03-18 19:55:20
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