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葉leaf

開かれない自己はどうしようもなく破綻していくもので 開かれた己の身体に降り注ぐ沢山の友情と 言語を共有していても流れを共有できない 同輩たちの繊細な流れを察知し乍ら手を差し伸べるだけの愛が足りない 愛は自己の外壁で自らの内側へと跳ね返ってくるだけ 今日も星だけを見て言葉を聴かない

取り返しのつかないことになっている あのマンションは高すぎて空を侵犯していないか 取り返しのつかないことになっている あの人々は身なりが綺麗すぎて人間を損ねていないか 取り返しのつかないことになっている 僕は言葉を発しすぎて世界の偉大なる沈黙に逆らってしまった 取り返しがつかない

公園は立ち入る場所ではない 空間を食べる場所である ベンチに座り楽な姿勢になって木々を見上げるとき そこにある大きな隔たりを貪るための場所なのだ 公園は沢山の声に満ちている それは全て僕自身の声なのだが 僕の中に隠れている何人もの僕がいるならば 隠れた僕達が会話するのが公園なのだ

さあ皆さん音楽を捨てましょう 僕たちの心身は音楽とは異なる原理で動いているのです 僕たちに旋律はない ただ互いに流動的な責任を負うだけだ 僕たちにリズムはない ただ互いに目を合わせるタイミングを調整するだけだ 僕たちに和音はない ただ互いに心の闇を与え合い奪い合うだけだ


自由詩 twitter Copyright 葉leaf 2014-03-04 04:43:47
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