どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑)
阿ト理恵

まどみちおさんの訃報に泣いている場合じゃない!ので、。ちょっぴり、あわい思いでなんかをですね。恥ずかしながら書いてしまうことにしました。
たぶん1996年頃です。フォンレター送りました。まどさんへ。お返事きました。うれしくなって、「まどみちお」というタイトルの詩を送りました。
……
Window Open1909明治生まれしまどさん気がついたときすでにまどさんのぞうさんうたってたりえは3さいだったろうかはしってしかられてまどみちお全詩集わたしのたからものどうわやからでているほんもだきしめるオホーツクかいやどしタコイカさんらんSHOUT OUTしんかいからやってくるぽろれーすかぷせるたまごとうめいあかちゃんはばたけなんまんねんりゅうひょうくるくるいさるごかつのうみあけはんしょくふかプランクトンでるせっけいずこおりとじこめられクリオネリマキナたべるまどさんなにさんたいようさんいつもにこにこほほえんでわたしのしおもしろいといってはがきくれるまどさんのじふるえてわらってる。 ……
そしたら、またまた、お返事が届きました。調子に乗りやすいわたしはこんな詩も送りました「まど」
まどふきが嫌いです
パジャマでねそべっているばかり
うかつに元気はったりまかりとおらず
だめがめだつだけ
いちかばちかとばっちりけしからんが走る
つめあまく
みぢかいつめで後ろむきに
とほとほ徒歩するくらいが
やっとこさっさにっちもサッチモチックタックノックダウン

おととい
おっととととのえられなく
あさって
あさおきられなく
きょう
きょうだいこわして
きのう
きのうえのぼれなく
あした
〇〇しナイト

まどがくもったままです大好きなまどさん
ごめんなさい
……
またまたお返事いただいて、それからはまるで中学生のような文通がはじまりました。わたしは、ひとめ、まどさんに逢いたくて、。ついにまどさんのおうちに遊びにゆきました。胸がどきんどきんで、なに話したのか覚えていません。まどさん、「だじゃれはだれじゃ」という出したてほやほやの詩画集をサイン入りでくださいました。わたしはたぶん泣き笑いして抱きしめて、こう言いました。これだけは覚えています。「阿ト理恵は、ぞうさん2号になります!」それから、ずいぶん月日が流れてしまいました。まどさん、わたしは今夜は眠れません。まどさんがひとり、まどさんがふたり、まどさんを億万人の人、忘れないぞう


散文(批評随筆小説等) どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑) Copyright 阿ト理恵 2014-03-01 01:46:04
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