僕の部屋の夕暮れ
和田カマリ

沈黙の微粒子が
ソーダ水のようにはじける
僕の部屋の夕暮れ
音楽も聴かず
テレビも見ず
ソファに座っていた
LEDの電灯は
人の気配に感応して
点灯するのだが
やがて
ぼんやりと消えてしまった
そんな程度だろう
僕のプレゼンスなんて
昼から夜へシフトする重力
錆びたカタツムリで受け
血流の大河に身を任せた


自由詩 僕の部屋の夕暮れ Copyright 和田カマリ 2014-02-26 19:02:57
notebook Home 戻る