Flower stigma
わや

花びらを一枚一枚数えながら
足元に広がる優しい世界に落としていく
そこにどんな想いが込められているのか
知りたくて集めようとしたけれど
僕のプライドがそれを許さないんだ

カラフルだと思っていた道は
しおれて色を変えようとしていた
もし僕が拾っていたら
また一つの花になったのかな

ふわふわと風に舞う花びらを
暖かく見つめ続ける瞳
そこに何がうつっているのか
覗き込もうとするのだけれど
僕の目にはとても見えそうにないものだった

並べられていたはずの想いは
風がどこかにやってしまったみたいで…
もし僕が探してきたら
また一つの花に戻るのかな

そして気付いたんだ
花びらだけでは花になれないって
君がいないことには始まらないって


自由詩 Flower stigma Copyright わや 2014-02-24 14:06:31
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