明日にならなきゃ出来ないコトだらけで 今日を持て余してしまう
武富諒太

明日にならなきゃ出来ないコトだらけで
今日を持て余してしまう

蝉が鳴いている
夕立がやって来た

ほつほつと落ちる雫を
木々の葉が受け止めきれず
地を這う水が泣いている

明日にならなきゃ出来ないコトがありすぎて
今日は今日の形をしていない

雨が止んだ途端
隣近所から流れてくる風が
ポトフ色してる

蝉が鳴いている
日が暮れても

遠くで聞こえるサイレンに
犬が答えてしまったから
とうとう梯子車までやってきた

蝉が鳴いている
夜半も すぐそこ

明日にならなきゃ出来ないコトだらけで
今日を持て余してしまう

時計ノ 針ガ 零時ヲ サシタ

また
明日にならなきゃ出来ないコトだらけで
今日を持て余してしまう



自由詩 明日にならなきゃ出来ないコトだらけで 今日を持て余してしまう Copyright 武富諒太 2014-02-22 22:18:32
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