つむじ風
梅昆布茶
つむじ風は南南東に駆け抜ける
収束しない想いを切り裂くように
二足歩行の夜は遅々として眠れぬ夢とともに
進化論の樹を遡り霊長類の高みへとたどり着く
昨日のことはもう知らない
知る必要も無いことだ
何を解放するための歴史なのか
すべての知識はもう棚の隅で
埃をかぶっているのだから
自らの枷をはずす
ただそれだけのために
一生を費やすのかもしれない
人生とは緩衝点をみつけること
ただランディングする大地がみつからなくて
飛び続ける初心者なのだが
つむじ風の行方は知らない
それでもその行方を追ってゆく