あいびき
みもる

どんな顔をして
君に会えばいいのかな

そんな迷いは
懐かしい笑窪にかき消された

君はほんのり白くて甘い
やさしいママの香りがする

二人の子供も連れて来て

やっと私は
私だけのものじゃなくなったと
嬉しそうに言う

僕の問いには笑顔で答え
君の問いにはため息で答え
子供の問いには答えられなかった

思い出の坂道を
あの日のように昇っていく

元気に先行く子供たちが
まるでいつかの僕らのようで

何かで表さなくたって
ほら

みんなみんな
こんなにも
うたっているよ

そっと手を盗ると
君は黙って頷いた


自由詩 あいびき Copyright みもる 2005-01-17 04:25:43
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