しゃぼん玉
葉月桜子

キラっと光るしゃぼん玉 
空高く飛んでいく

掴めそうで掴めなくて
触りたいけど触れなくて

透明な七色に光ったしゃぼん玉に
やっと 触れることができたのに
どうして?
パチンって消えてなくなった


初めて会った日のことを 覚えてる

春の温かい日に はじめましてって

びっくりした
なにか懐かしいにおいがして
前にもどこかで会っていたことがあるような
そんな気がした

ほっとする きもち 
こみ上げる 想い
抱いてはいけない 感情

想いはすべて しゃぼん玉にのせて
空へ飛ばす
欲はどんどん 湧き出るもの
1つ叶えば また1つ
もっともっと 自分のことばかり

自分の利益しか考えず 周りの人を傷つける

そんな欲は 空高く飛ばす

願い過ぎると叶わないから
手から放してみる

そしたらまたやってくる
きっと向こうから近づいてくる

流れに身を任せていれば
時が私を連れて行くから

私の本当のいるべき場所へ













自由詩 しゃぼん玉 Copyright 葉月桜子 2014-02-15 22:55:47
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