臭い
藤鈴呼




嗚呼 うんざりする
何時迄だって 自己主張を
繰り返すんだ

大好きな 香りだって
ここまでキツイと 公害だよ

そう言えずに
少年は 目を瞑る

瞑っている筈の 瞼の裏から
お花畑が 出現する

あそこで 遊びたいなあ
シロツメクサで 首飾りを 作るんだ

昔 聞いた 誰かのセリフが
リフレイン

プルプルと 頭 振らして
雨を待つ
早く 降らして くれないかなって
お天道様を ニラんだって
代わらない
今日は 晴天

汚い腹の内側を 隠す為に
そんな香水 ふっかけたって
嘘・偽りばかりを 教え続ける
先生 それは 間違ってます

叫びたい 気持ちを 抑えながら
カリカリ カリカリ
鉛筆 走らせ 我慢する

カリカリ カリカリ
今にも 沸騰しそうな 心模様は
ヤカンに 預けて


自由詩 臭い Copyright 藤鈴呼 2014-02-15 14:22:03
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