一人ぼっち
藤鈴呼




孤独だと 気付く瞬間
場所にも 寄るけれど

大勢で 楽しく 
輪と和と話に 花を咲かせる瞬間以上に
哀しいモノは ない

其れでも
貴方は 孤独では ない と
肩を抱いてくれる手の存在に
気付けたら
少しは 救われるね

幾つの両手が 揚がっても
ただの 立候補だったり
勝気な 瞬間だったり
誰かを 蹴落とす為の
ブーイングだったり

指の形によっては
傷ついて しまうから

見えなかった ことにして
忘れましょうか
聞こえなかった ふりをして
耳を 閉じる

途中で 気付くんだ
耳を閉じたら 餃子の形に なるけれど

そこまで 考えて
ギョーザ 食べたく なっちまって
ハンドルを 握るから

結局 閉じることなんて
出来ないって ことに

餃子の皮みたいに
パリッパリになった心で
染みっ垂れた台詞を
呟くの

恨みがましい 上目遣いをしてサ
悪の遣いに 見つからぬ内に

そんな形相
止めたって いいんだ
留めたって いいんだ


自由詩 一人ぼっち Copyright 藤鈴呼 2014-02-14 10:21:42
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