ようやく
藤鈴呼

  
      -分かったこと-


漸く 分かった
「ようやく」

この 漢字を
いさぎよく、とでも
読みたくなるような
感覚と ともに

要約すれば 良かったんだね
演説は 好きじゃないと 
知りながら

延々と 喋り続けた
ボクが イケナカッタ

夜が 長かったから
あの
水たまりの 行方が
気になって

少しずつ
アスファルトに
染み込んで行くのは
分かった

問題は
飽和状態に なった後の
会話

閉会した後の
幕の 閉じ方

真夏に撒く
水の 調節法

スキャンダラスな 空が
危なげない 雲をつれて
演武する

或いは ソフトクリーム
或いは 女神

どちらに 見えるかで
勝敗が 違うことに
今 ようやく
気付いたよ


自由詩 ようやく Copyright 藤鈴呼 2014-02-13 11:43:38
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