めかくしおに
Lucy

おにさんこちらてのなるほうへ
追いかけても
誰も捕まえられなかった
嫌になって
薄目をあけると
どうやら
周りに誰もいない
口惜しくて
やみくもに走ったら
迷子になった


何十年も月日が流れ
そんな出来事も忘れたある日
気が付くと
目隠しをまだしたままだった

遠くで
手のなる音がする


自由詩 めかくしおに Copyright Lucy 2014-02-11 20:59:12
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