夜のあてつけ、終電、ああそれから批評
石川和広

批評書きます
ラーメン屋には最近行きません
夜の空気は、見慣れなきものになりつづけ
脂っこいものは、
もうごめんなさいよ

空がまばらな光線にけぶるし
いのちの100当番にはかけたことないし
さぷりめんとは、飲まないし
くるう視線は終電のホームできらりと
カップルの内奥の
デログニャーん会話が、
きききついーよう
トンネルの錆びこけたブワン響きうわわわん
暗いから遭遇光
らっかしかねない天井を
ぐるりと巻くし
駅員は、少し疲れている
かわいい女の子は、男の子とねばりながら、ピピンとチェシャ猫みたいに
別れている

みじめな太陽の、私からみたゆがんだ安息

むすうの電気信号は
脳嫉妬
ほんとに嫉妬ダウン
脳が拾うのは
おもいでのスライムな変態

かえることもない

何もかも知りすぎて、
なにもわからないあなたたち、わたしのブルージー


ゴゴンゴゴン終電
何を飲んでも
まるで、かわらないぐる燐孤独
なんて
不誠実な真面目

ねじりんぼうぐるり
かえる場所にふとんがぽつり
うちはみんな、はよ寝ます

世をはかなむ前に
せいしんがまどろむし

批評は詩の中にあります
ただ
今はすこしねむらせて
下さい




愛している
場末の立ち食い蕎麦屋

おばちゃんはいきている

いったい
書いていることに批評の無限の
つっこみどころ
無責任に蛮勇引力
ひきつけながら巻き込まれグル縷々、腹イテエ

みずをください

冬の蒼穹を
明日ってもう時計は明日だ
きたいする


自由詩 夜のあてつけ、終電、ああそれから批評 Copyright 石川和広 2005-01-16 04:28:06
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