完成と欠如
ドクダミ五十号
思い出したくない事を思い出す
忘れたい事はまざまざとして
それらは破片だ
ジグザグに切られた欠片でもあるな
完成されないパズル
枠を試行し
直線を求め
一つ
そしてまた一つ
内側に向かうが
誰もそこに嵌め得ない
侭に終える
誰だ!
お前は!
何だ!
記憶よ!
そうして世は明ける
苦い記憶と忘却に近い飲料
胃に満たすべきは
いったい何なんだろうか
つまりは無数と言って良い
パズルを組み立て
未完成な事
ソレが人生ではなかろうか
昨日
刃物が対象から逸れて
傷つけた手の赤さを明さが観ている