哀しみのメロディー
tamami

低い雲が私を覆う度哀しみが私を覆う

あたかも行く末を暗示しているように

不安に苛まれる一時は得体の知れない

靄が私を取り囲み前面に立ちはだかる

私は顔を覆い蹲り今が去るのを待った


美しい音楽でこの場を清めようと思う

美しい音楽に聴き入り旋律を楽しもう

魔の時負の時は突然訪れて暫く居座る


共に何を聴こうかと美しい音楽を探す

曲が流れ出し共に音楽を聴いていると

いつの間にか魔の時は消え去っている


それは私の哀しみのメロディーであり

その都度その時々に想起されては聴き

低い雲が私を覆う度に哀しみが訪れた


慈しみ誘うメロディーは哀しみを連れ

低く覆う雲も靄も共に連れ去って行く

遠くへ静にただ静に知らぬ間に消えた

美しい音楽はこの場を清め癒しで包み

私を覆う負と魔の時を連れ去ったのだ


自由詩 哀しみのメロディー Copyright tamami 2014-01-26 22:57:56
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